高次脳機能障害の方の移動支援につきましては、特に力を注いでまいりたいと思っております。
中途障害で、ひとりひとり抱える障害が違い、外見に現れない障害であることから、まだまだこの障害についての社会的な認識が不足していると感じています。
高次脳機能障害とは何らかの原因(脳梗塞や交通事故等)によって脳の働きが変わってしまったことで、自分がそれまでの自分と違う状況になってしまうということ。自分が変わるとは、話すこと、見ること、覚えることなどなどが変わることだけではなく、それらを認識する機能そのものが変わるということなので、これは世界が変わることなのかもしれないなと思いました。
世界を見る自分そのものが変わったことをどうやって気づけばいいのだろう・・・。
これは多分、まだ高次脳機能障害ではないけれど(ほんとに?)、自分を考えた時に思いました。
生活しながら、色々感じたり思ったりしているけれど、そのように、いつものように感じたり思ってるという意識がずっと変わってないとどうやって気づくのだろう・・・。その気づきの仕方そのものが変わってしまったら。気づける自分がもう違う。気づく自分が前と違う、と気づく自分はいったいあるのか?
高次脳機能障害の方々をこれまで少しだけ移動支援してきまして思いましたのは、高次脳機能障害のある方には、移動等の支援により色々な人に出会った方が良いのではないだろうか、ということです。無理に会ってストレスになってはいけませんが、何かが違うことがなんとなく感じられる機会があってもいいのじゃなかろうかと。
中途障害であっても、障害のないとされてる、あるいはそう思っている人も、人はみな違うので、違いは人に出会って初めてわかるということもあるし。
とはいえ、中途障害の方の2次障害については出来る限り注意しようと思っています。気づきが傷つきを生むと知りました。
高次脳機能障害の皆様、その周りの方々、移動支援などなど、ぜひご利用ください。